2社間と3社間ファクタリングの違い|手数料・スピード・リスクを徹底比較
2社間と3社間、どちらのファクタリングを選ぶべき?
ファクタリングを検討する際に必ず出てくるのが「2社間」と「3社間」の選択です。この2つは仕組みが大きく異なり、手数料、入金スピード、取引先への影響など、あらゆる面で違いがあります。
「とにかく安く利用したい」「取引先にバレたくない」「すぐにお金が必要」――あなたの優先事項によって、選ぶべき方式は変わります。
この記事では、2社間と3社間ファクタリングの違いを全7項目で徹底比較し、あなたに最適な方式の選び方を解説します。
2社間ファクタリングの仕組み
2社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社の2者間で完結する取引です。
取引の流れ:
- 利用者がファクタリング会社に売掛債権の買取を申し込む
- ファクタリング会社が審査を行う
- 審査通過後、手数料を差し引いた金額が利用者に入金される
- 売掛金の支払い期日に、取引先から利用者に入金される
- 利用者がファクタリング会社に売掛金を送金する
ポイントは、取引先はファクタリングの存在を知らないという点です。売掛金の流れは従来通り、取引先→利用者→ファクタリング会社となります。
3社間ファクタリングの仕組み
3社間ファクタリングは、利用者・ファクタリング会社・**取引先(売掛先)**の3者が関わる取引です。
取引の流れ:
- 利用者がファクタリング会社に売掛債権の買取を申し込む
- 取引先に債権譲渡の通知を行い、承諾を得る
- ファクタリング会社が審査を行う
- 審査通過後、手数料を差し引いた金額が利用者に入金される
- 売掛金の支払い期日に、取引先がファクタリング会社に直接支払う
ポイントは、取引先が債権譲渡を承知した上で、ファクタリング会社に直接支払うという点です。
7項目で徹底比較
| 比較項目 | 2社間 | 3社間 | |---|---|---| | 手数料相場 | 8%〜18% | 1%〜9% | | 入金スピード | 最短即日〜3日 | 1〜2週間 | | 取引先への通知 | なし | あり(承諾必要) | | 審査の通りやすさ | やや厳しい | 通りやすい | | ファクタリング会社のリスク | 高い | 低い | | 債権譲渡登記 | 必要な場合あり | 不要が多い | | 利用者の手間 | 少ない | やや多い |
1. 手数料
2社間:8%〜18% 2社間はファクタリング会社のリスクが高いため、手数料が高めに設定されます。利用者が売掛金を受け取った後にファクタリング会社に送金する仕組みなので、使い込みや持ち逃げのリスクがあるためです。
3社間:1%〜9% 3社間は取引先がファクタリング会社に直接支払うため、回収リスクが低くなります。その分、手数料は大幅に安くなります。
差額の具体例: 売掛債権100万円の場合
- 2社間(手数料12%):入金額 88万円
- 3社間(手数料3%):入金額 97万円
- 差額:9万円
2. 入金スピード
2社間:最短即日〜3日 取引先の承諾が不要なため、申し込みから入金まで最短即日で完了します。オンライン完結型なら数時間で入金されるケースもあります。
3社間:1〜2週間 取引先に債権譲渡の通知を行い、承諾を得る必要があるため、どうしても時間がかかります。取引先の対応速度にも左右されます。
3. 取引先への影響
2社間:影響なし 取引先にはファクタリングの利用が一切通知されません。資金繰りの状況を知られたくない場合は2社間一択です。
3社間:通知される 債権譲渡の事実が取引先に伝わります。「資金繰りに困っているのでは」と不安を抱かれる可能性があります。ただし、ファクタリングの利用は珍しいことではなく、取引先が大企業であれば理解してもらえるケースが大半です。
4. 審査の通りやすさ
2社間:やや厳しい ファクタリング会社のリスクが高いため、売掛先の信用力に加えて、利用者自身の信頼性もチェックされます。
3社間:通りやすい 取引先が直接支払う仕組みのため、回収リスクが低く、審査は比較的柔軟です。
5. 債権譲渡登記
2社間:必要な場合あり 二重譲渡を防ぐために、債権譲渡登記を求められる場合があります。登記費用(5万〜10万円程度)が別途かかるほか、登記情報は公開されるため、取引先に知られるリスクがわずかに生じます。
ただし、オンライン完結型の業者を中心に、登記不要で利用できるサービスも増えています。
3社間:不要が多い 取引先の承諾を得ているため、登記の必要性は低くなります。
6. 利用者の手間
2社間:少ない 取引先との調整が不要なため、手続きはシンプルです。オンラインで申し込み→審査→入金まで完結するサービスも多くあります。
3社間:やや多い 取引先に通知し、承諾を得るための手続きが必要です。取引先に説明する手間もかかります。
7. 適している利用シーン
2社間が適しているケース:
- 取引先にファクタリングの利用を知られたくない
- 急ぎで資金が必要(即日〜3日以内)
- 手続きをシンプルに済ませたい
- オンラインで完結させたい
3社間が適しているケース:
- 手数料をできるだけ安くしたい
- 取引先が大企業で、債権譲渡に理解がある
- 時間に余裕がある(1〜2週間待てる)
- 医療・介護業界(診療報酬ファクタリング)
業界別のおすすめ方式
| 業種 | おすすめ | 理由 | |---|---|---| | IT・Web制作 | 2社間 | クライアントとの関係性重視 | | 建設業 | 状況による | 元請けが大手なら3社間も有効 | | 医療・介護 | 3社間 | 診療報酬ファクタリングが一般的 | | 運送業 | 2社間 | 荷主との関係性重視 | | 小売・卸売 | 2社間 | 取引先が多く個別通知が困難 | | フリーランス | 2社間 | 秘密保持が最優先 |
よくある質問
Q. 2社間と3社間を併用できる?
はい、可能です。取引先Aの売掛債権は3社間(手数料重視)、取引先Bの売掛債権は2社間(秘密重視)というように使い分けることができます。
Q. 2社間から3社間に切り替えられる?
業者によっては対応可能です。2社間で利用実績を作った後、取引先の理解を得て3社間に切り替えれば、手数料を下げられる可能性があります。
Q. 初めて利用するならどちらがいい?
初めての場合は2社間がおすすめです。手続きがシンプルで、取引先に影響を与えるリスクもないため、まず試してみるのに適しています。
まとめ
2社間と3社間ファクタリングは、一長一短のある選択です。秘密保持とスピードを重視するなら2社間、コストを重視するなら3社間を選びましょう。自社の状況と優先事項に合わせて最適な方式を選んでください。
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